アンコール・トム

アンコール・トムは、約12キロの城壁に囲まれている都城で「大きな町」という意味があります。
その広大な敷地の中に寺院や王宮が点在しています。

まず、最初に約200メートルの「空中参道」を渡りバプーオンにむかいます。
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この空中参道は4列の円柱に支えられていて地上と天界をつなぐ架け橋という意味があるそうです。
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そして、これを渡りきるとバプーオンという遺跡にたどり着きます。
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現在は、修復工事中のために内部の見学は不可です。
バプーオンは「隠し子」という意味で、カンボジアの王妃がここに子供を隠してタイ軍から守ったという言い伝えがあるそうです。

こちらは王族が閲兵を行った像のテラス。
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旅行者にとっては観光すべき遺跡群であっても、地元の子供たちにとっては単なる遊び場なのでしょうね。
旅行者から見ると、なんとも贅沢な話ですが、彼らは彼らで日々の生活費を稼ぐのに必死なのです。
幼い子供たちが観光客にお土産物を売る姿が、あちこちで見られました。
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ちなみに、遺跡のチケット代は1日20ドル、3日間40ドル、7日間60ドルになってます。
チケットブースで写真入のチケットを発行してもらい、主要遺跡に入場の際はこのチケットがないと罰金をとられます。
もちろん、これは旅行者に対する措置であって、地元の人は検問所はスルーで自由に出入りしてました。アンコールワットの遺跡群は観光地であるのと同時に、地元のカンボジア人にとっては生活の場でもあるんでしょうねぇ。なんとも不思議な感じがしました。

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ピミアナカスという遺跡。
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これはゾウらしいんだけど、損傷が激しくてなんだかよく解らない。




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バイヨンはアンコール・トムの中心に位置する寺院です。
アンコールの遺跡群は、時代背景によって仏教とヒンドゥー教の寺院が混在していますが、このバイヨンは仏教の寺院です。
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バイヨンの回廊には色々な模様が彫られています。
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精巧に彫られた壁面も多いけれども、見ているとけっこう手抜きちゃうん?みたいな場所もあるのがちょっと笑えた。

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この観音菩薩像は200R紙幣に描かれているそうです。

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観世音菩薩の四面塔。
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まるで一枚の絵画を鑑賞するような気分になれます。

・・・それにしても暑い!!
もう耐えられないくらいに暑いんです。
あまりの暑さにお犬様もぐったりしております(笑)
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Commented by aki-to-chip at 2010-05-10 13:19
観光地でだけれど住民達はちゃんとそこで生活しているんですね。
手抜きっぽい?って思える場所があったり
きちんとしすぎていないところが新鮮に思えます。
最後のワンちゃん ちょっと湿った冷たそうなことろを選んで寝ているのかしら
暑くてたいへんなんだろうけど
ノビノビしていて良いなぁ
Commented by tohko_h at 2010-05-10 15:50
観光地だけど住民は…といえば、昔、奈良で暮らしていた時に
平城宮跡で自転車の練習してたよ、広かったから(笑)。

どの写真も素敵だけど、特に10枚目の、窓枠みたいな枠が
続いているところ、なんだか、くぐったら別の世界に行ってしまいそうで
不思議な感覚になります、見てるだけで。
Commented by Anelalana at 2010-05-10 19:50
お久しぶりです!!先月旅行に行ってからドタバタしていましたが…
もぅ、そちらでお出掛けされていらっしゃるのですね~♪
そして、ご指名がかかった模様なのでw
その内またふら~っとヴェトナム行きますね(笑)

カンボジア懐かしいなぁ~って拝見しています^^
私が行った頃は、1週間そんなに高くなかった気がします…
でも、治安もまだまだ悪くポルポトの残党も居て、バンティアン・スレイに行く時なんかは
銃を持ったボディーガードを雇いました^^;

遺跡の発掘をしているチームを観察したり、
他の国のツアーの人達の後をついてガイド聞いてまわったりw
カメラマンだった友達と一緒だったので、記念に何枚か白黒の写真を貰ったのが今でも宝物ですょ^^
本当に、どこから撮っても絵になりますよね。

そうそう、何十年か前までは、象に乗って丘の上からアンコール群を眺められたんですって~
その時代に生まれてみたかったな~って気になりました^^
Commented by y_flugels at 2010-05-10 22:33
なるほど。観光客だけは有料なのですね。まぁ遺跡の保存のために寄付と思えば割り切れる感じでしょうか。

空中参道というのがネーミングが気に入りました。
Commented by tiki-tiki2005 at 2010-05-11 10:42
アキチップさま>
カンボジアの子供は逞しかったですよ~。
観光客を見つけると、「イチドル、イチドル・・・」と言いながら様々なものを売りつけようとしてきます。

壁画は、本当に場所によって完成度の落差が激しくて、けっこう面白かった~。
ある意味、人間臭さを感じられてとても親近感をもてました。

このワンちゃんに限らず、どのワンコも、もうグッタリ状態で笑えました~!!
チップちゃんも、カンボジアに連れて行ったらグッタリ状態になるに違いありません(笑)
Commented by tiki-tiki2005 at 2010-05-11 10:48
トーコさま>
京都のお寺とか、ヨーロッパの寺院とか、ものすごく観光地然としている場所では、地元民が紛れ込んで遊んでる・・・なんて場所は見ないけれども、こういうだだっ広い場所だと観光地と生活の場所が混然としていていいですよね~。
平城京跡で自転車の練習なんて、めちゃくちゃ贅沢だわ~。

建物の中はかなり暗いので、中から外を見るとほんと絵画みたいでステキだったわ~。
Commented by tiki-tiki2005 at 2010-05-11 10:59
Anelalanaさま>
あはは~。
そうそう、ご指名ですよ~。
お待ちしております^^

うわー。
ポルポトの残党がまだいた頃って・・・、何年くらい前の話なのかしら?
銃を持ったボディーガードを雇ってだなんて、すごいですねぇ・・・。
今のカンボジアは、その頃の治安の悪さが嘘のように、本当に平和でのどかな街に変わってました。
それでも大人たちの間では、まだポルポト政権の頃の記憶ははっきりと残っているようですが。

カメラマンの方と一緒だったら、素晴らしい写真がたくさん撮れたんでしょうね~。

象に乗って、丘の上からアンコールワットを見るっていうツアーは、見かけましたよ~。lanaさんの言ってる場所と同じかどうかは解らないけれども、けっこうな高さの場所まで象に乗ってきている観光客を見かけました。
あたくしは、徒歩でしたけれども・・・・。

Commented by tiki-tiki2005 at 2010-05-11 11:03
flugelsさま>
遺跡の入り口にゲートがあって、観光客は必ずそこでチケットチェックを受けるのですが、カンボジアの人たちは、別の道路をノーチェックで通ってました。
アンコールワットの遺跡群は、あまりにも広大すぎるので、そこを全て地元の人たちも有料にしてしまうのは、現実的に不可能なんでしょうね。
カンボジアにとっては、観光での収入ってのは貴重な外貨獲得の手段でしょうしね!
by tiki-tiki2005 | 2010-05-09 14:35 | *2010春 カンボジア | Comments(8)

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