聖ヴィート大聖堂を出た後、その向かい側にある旧王宮を見学しました。
旧王宮といっても華やかさはなく、ごくごく普通の建物で最初は見逃していました。
中に入るとヴラジスラフ・ホールと呼ばれる大きなホールがあります。
こちらのホールは幅16m、奥行き62、高さ13mもあり16世紀においてはヨーロッパ最大のホールでした。
当時は戴冠式や騎馬競技も行われていて、現在はチェコの大統領選挙が行われています。
2階には貴族の紋章が壁や天井に張り巡らされた部屋があります。
続いて見学したのは聖イジー教会です。
中に入ると礼拝堂があります。
こちらはロマネスク様式の教会で、先ほどの聖ヴィート大聖堂に比べると極めてシンプルな造りとなっていますが、ホールとしては非常に良い造りらしく、毎年恒例のプラハの春音楽祭ではコンサート会場として利用されているんだそうです。正面の聖歌隊席の天井には美しいフレスコ画が描かれていますが、左側はかなり損傷してますね・・。フレスコ画の保存というのは、かなり大変なんじゃないかなぁと想像できます。そして聖歌隊席の下の地下部分には納骨堂があります。その納骨堂を見守るように黒い骸骨の像が立っていて、なにやら不気味な雰囲気です。
続いては黄金小路と呼ばれる細い路地です。カラフルな小さな家が軒を連ねています。こんな可愛らしい小路がプラハ城の中にあるというのが、他のお城と違っていてとっても面白いですね。黄金小路という名前は、中世にここに錬金術師が住んでいたからとも言われています。
今では色んなおみやげ物が売っています。
そして、青い色の家の前に人だかりが出来ています。
この№22の家にはチェコの有名な作家、フランツ・カフカが住んでいたことで知られています。
この可愛らしい黄金小路の家の2階部分は中世の騎士の鎧の博物館になっていて、全然雰囲気が違う!!
端から端まで甲冑や刀、果ては拷問器具までが、ずらずら~っと展示されていてなにやらちょっと不気味な感じ。しかし、甲冑などはひとひとつ良く見てみるとなかなかユニークなデザインなものが多くて面白かったです。鳥人か、はたまたミルマスカラスか!見るからに重そうでだし視界は狭そうだし、実用性に関してはかなりクエスチョンですよねぇ。建物の一番端にはダリボルカと呼ばれる塔があり、ここは牢獄として使用されていたんだそうです。
この滑車を用いて、罪人を下ろしていたらしいです。
ここにも拷問器具がいくつか展示していましたが、こういうのを見ると人間ってとことん残虐になれるんだなぁと恐ろしいものを感じてしまいます。
Bコースのチケットは以上の4箇所が見学コースとなっています。
全ての見学を終え、入ってきた時とは逆のフラッチャニ広場方面の出入り口から出ることにしました。
こちらはプラハ城の正面出入り口になります。
「戦う巨人たち」が飾られた門の両脇に立っているのは衛兵さんです。
毎時ちょうどに衛兵交代式が行われますが、この衛兵さんたちは1時間、一歩も動かずに直立姿勢を保っています。
左側の衛兵さんは、なかなかのイケメンでした。
暑い日も寒い日も、微動だにせずに立っているなんてすごいですねぇ。
勤務中にお腹が痛くなったり、背中がかゆくなったり、くしゃみがしたくなったりしたらどうするんでしょうか。
落ち着きのないあたくしには、とうてい真似できません!!
・・・さて、お腹も減ったのでそろそろランチにむかいましょうか。