一時帰国中の恒例行事である門前仲町の「魚三」詣に、今回も行ってまいりました。
いつものように2階で並んでいると、お店のお兄さんが近寄ってきて「4階だったら今すぐに入れますけど、どうされますか?」と聞いてきました。
4階?
確か3階と4階は3名以上の予約席と聞いたことがあるような気がするのですが。
とにかく、一日中歩き回った後で疲れていたところだったので喜んで4階席に案内してもらいました。
初めて入った4階席は、下のフロアとは全然雰囲気が違っていました。
なんといってもお座敷でゆっくりと座れるのが嬉しいですね。
この日は買い物で荷物が多かったので、こんな大荷物持って行ったらおばちゃんに怒られるかなぁとドキドキしていたのですが、これなら荷物が多くても安心です。
どうやらこの日は宴会の予約が入っているようで、空いたスペースにその他のお客さんを入れているようです。
オーダーのルールも下の階とは少々異なっていて、最初は少しとまどいました。
下の階では壁一面にお品書きが貼ってあるのですが、こちらではテーブルにメニュー表がおかれています。
改めてこうやって1枚にまとめてあるのを見ると、品数が多いなぁ(といっても欠品しているものも多いけど)
そして、4階では自分でオーダー表に食べたいものを書いておばちゃんに渡します。
下のフロアではおばちゃんの顔色を伺いながらベストのタイミングでオーダーをしないと受け付けてもらえないので、4階のオーダー方式は気楽です。
まずはコハダと中トロの中落ち。
相変わらず盛がいいですねぇ~♪
そして、これまた恒例の穴子の白焼き。
そしてこの時期が一番美味しいアジフライ。
脂がのっててうまーい!
そうそう。
お酒のオーダールールも下のフロアとは勝手が違っていて、4階では5合とっくりでしかオーダーできませんでした。
え~、そんなに飲まないよ・・・と思ったのですが、余裕で飲み干してしまいました(笑)
鮎の塩焼き。
身がほっこりとしていて美味しいですねぇ。
何か煮魚が食べたくて色々とオーダーしたのですが、ことごとく欠品していて、最終的には鰯なやあるよと言われてお願いしました。
若い頃であればおそらくわざわざお店でオーダーしなかったであろう煮魚も、この年齢になるとしみじみ美味しいと思います。
最後は奮発してスペシャルを。
あぁ、この出汁が良く出たお汁が五臓六腑に染み渡ります。
この日、4階に予約をしていて団体客はなんと中国からの観光客でした。
地元の人で人気なお店に行きたいと、あたくし達がドキドキしながらプラハの黄金の虎に飲みに行ったのと同じような感覚なのでしょうか。
日本人ですらある意味敷居の高いこのお店にも海外からのお客さんが来るようになるなんて、時代は変わったものだわぁ。
魚三の4階は、今まで知っていた魚三とはまた違う世界が広がっていてとってもいい経験になりました。