2017夏 スリランカの旅 シーギリヤロックに登る

ジャングルの中に忽然と現れる巨大な岩山。
その頂上に5世紀の後半に宮殿が建てた狂気の王がいました。
カーシャパというその狂気に満ちた王は、実の父である王を殺した上に腹違いの弟に復讐されるのを恐れて、この岩山の上に宮殿を建設したのです。
しかしその数年後、インドに亡命していた弟に敗れてカーシャパは自決しました。
カーシャパ王の死後1400年ほど経った19世紀の後半にイギリス植民地時代に発見されました。
それがこの「シーギリヤロック」です。

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シーギリヤロックはスリランカでも一番の人気観光スポットです。
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シーギリヤロックに登るには入場料が必要です。
スリランカの主だった観光スポットはみなそうなのですがこちらも外国人料金というのがあって、入場料は30US$とかなりの金額です。
ちなみに、スリランカ人の入場料は200スリランカルピーなんだそうです。
タイもアユタヤなどは外国人のみ有料だったりしますが、スリランカの場合はちょっとケタ違いの金額差だわー。


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チケットのチェックを受けてゲートの中に入るとそこにはお濠や石垣があって、なんだか日本のお城の造りに似ているような気がします。
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石の組み方がとても美しくきっちりと積み上げられているのも日本のお城に似ています。
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とても保存状態が良いのですが、現在に至るまでに何度か修復されているのでしょうか?

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ここから眺めるシーギリヤロックもなかなか素晴らしい。
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この石のアーチをくぐり抜けると、いよいよシーギリヤロックの入り口です。










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シーギリヤロックの登る階段はそれほど広くないので、満員状態です。
周りを見回してみるとその多くはスリランカ人のようです。
スリランカ人はなかなか強引なのか気が短いのか、隙あらば前に行こうとグイグイと突っ込んくるので要注意です。

4~50分かけてのろのろと階段を登って、ようやくシーギリヤロックの最大の見所でもあるシーギリヤレディと呼ばれる壁画とご対面!
が、残念ながら写真撮影は禁止でした。
以前はフラッシュ禁止ですが撮影可だったのですが、劣化が激しくなったために不可になったんだそうです。
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(こちらの画像はネットよりお借りしました)
以前はこのような壁画が500人ほど描かれていたのだそうですが、現在残っているのはわずかに18人なんだそうです。
みなさんとっても豊満なバストとくびれた腰をお持ちで羨ましい限りです~。

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シーギリヤレディーの下にある回廊の壁はミラーウオールと呼ばれていて、卵白と蜂蜜と石灰を混ぜたものが塗られていて、かつては光り輝いていたいました。そして向かいの壁に描かれたシーギリヤレディーの壁画が映るようになっていたのだそうです。

この回廊を過ぎるとライオンの入り口に出ます。
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ライオンの足の一部が残っていますが、ここが宮殿への入り口です。
以前は足と頭部があり、まるでライオンの口の中に入っていくような感じだったんだそうです。
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ここから頂上までもかなり急な階段を登っていきます。
そして、ようやくシーギリヤロックの頂上に到着でーす!
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頂上からの眺めはサイコー!
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360度ジャングルに囲まれています。
遮るものが何もないので風がきつくて飛ばされそう~。
カーシャパは何を思ってこんな場所に宮殿を建設したんだろう。
どんな宮殿が建っていたのかわかりませんが、こんな場所に資材を運んで建設して・・・というのを想像すると、現場で働いていた人たちには迷惑な話だよねぇ。
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1.6haほどの広さに、王宮、兵舎、住居、ダンスステージなどの跡が見られます。
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こちら王のプール。
こんな場所にどうやって水を張ったんだろうと思ったのですが、シーギリヤロック周辺の治水技術は当時のものとしてはとても進んでいたんだそうです。
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足を水にひたして休憩している観光客がたくさんいましたが、当時は王だけが独占していたのでしょうか。
なんとも贅沢なお話です。
カーシャパは11年ほどここに玉座を置いていたそうなのですが、その間地上に降りることはなかったのでしょうか・・。
とても孤独な日々だったのでしょうね。






by tiki-tiki2005 | 2017-07-25 13:48 | *2017 夏 スリランカ | Comments(0)

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